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はじめに

2007.11.05.06:45

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本書のねらいは「どうやって時間を有効に使って余裕のある生活をするか」ということです。「どうやって時間を隅々まで使い切るか」ということではないことも念のため申し上げておきたいと思います。

時間投資法の目的を明示。
自分の24時間を100%使い切ることではなく、生活そのものにゆとりを与えることが目的。

最初にもっとも大事な概念として確認しておきたいことは、「ある一定の時間を時間づくりのために投資することで、意味のある時間を増やすことができる」ということです。

時間の有効活用にとどまらず、投資を行うことの必要性を示唆。
一定の時間を投資することで、以後に活用できる時間そのものを増やす。

このように、「緊急性は低いけれども、必ず将来の時間の節約に役立つ取り組み」を、私は「投資の時間」と呼んでいます。

一方、テレビをだらだら見る、意味のない飲み会に行って大量に飲酒するなど、つまり自分にとって「重要でもなく、緊急性もないこと」を「空費の時間」と考えます。

そして、日常生活の中で「緊急かつ重要なこと」が「消費の時間」、「緊急だけれども重要でないこと」は「浪費の時間」となるわけです。

時間管理のポイントは、いかに、「浪費」や「空費」にあてている時間を「投資」に回して、その結果を意味のある「消費」につなげるか、ということです。

本書の最大の特徴のひとつ「時間投資マトリックス」に基づく時間の分類。
4つの時間の中で最重要なのが「消費の時間」。
「消費の時間」を最大化するために「投資の時間」を充実させる。
「投資の時間」確保のために「浪費の時間」「消費の時間」を最小化。

投資の目的は最終的に自由な消費を実現すること。
投資自体を目的化すると、本来の意義を見失う。
時間についてもお金についても同じことが言えそうです。

一人一人の時間管理とは、今の制約条件下では今のやり方がベストだから、その状態に落ち着いているものです。それをいっぺんに抜本的に変えるのは非常に難しいのです。

時間管理は私たちの生き方の映し鏡であり、生活習慣そのものです。したがって、生活の中に潜むムダに手をつけずに、いきなり明日から、早寝早起きしようとか、ここで三時間何かをしようとか、そういう大胆な改善は多くの場合には三日坊主に終わります。

抜本的改善が三日坊主に終わるプロセス。
いきなり全部に手をつけるのではなく、変えられる範囲で少しずつ改善に臨む。
積み重ねを経て最終的に抜本的改善を達成することが秘訣。

これを根気よく続けるためには

  1. 条件が整えば改善後の行動に移るような習慣化
  2. 改善の進捗情況を可視化するなどモチベーションを維持する仕組

が必要になる。

私は執筆の仕事を引き受けるときには、「その原稿が一文字あたり何円になるのか」、「私は一時間に何文字書けるのか」ということを意識します。

一文字が四〇円になる原稿でもなかなか筆が進まないものもありますし、難易度の高いものもあります。一方、一文字五円の原稿でも、得意分野でどんどんと書けるものもあります。そのかけ算で、自分が決めている自給を上回るものについて引き受けるのです。

引き受けたあとには、実際に書いている時間を測定し、予定どおりの時間で終わっているかどうか、終わっていない場合には何がいけなかったのか、ということを反省し、改善点を検討します。

このようなベンチマークは職業によって異なると思いますが、自分の時間の使い方をいろいろな指標で測定していくといいのです。

また、自分が何かのサービスを買おうとする場合にも、そのサービスは時間あたりいくらになるのかをしっかり測定して、自分の収入とバランスをとるわけです。

自分の時給を明確に意識することのすすめ。
設定した時給と実際のパフォーマンスを比較検討し、必要に応じて改善を重ねる。
飽くなき向上心が垣間見える。

自身の自給を意識していると、他社から受けるサービスについて割高か割安かを判断する材料にもなる。

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