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2007.12.13.06:37
気鋭のアートディレクターが実践する超整理術。
tags: 佐藤可士和 佐藤可士和の超整理術
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2007年12月7日読了。
アートディレクター佐藤可士和初の自著。
佐藤氏のアートディレクションはさながら医者の行う問診のように、クライアントから思いを引き出し、得られた情報を再構築するカタチで行われる。
本書では、その手法の中に佐藤氏自らが見出した整理術を紹介する。
本書で紹介される整理術は空間・情報・思考の3段階で行われるが、一貫しているのは視点の導入ということ。
いわば目的意識のようなもの。
なんのために整理するのかを明確にするのが全てに共通する大前提。
個人的にもっとも印象深かったのは、ファーストリテイリングの CI についてのくだり。
ファーストリテイリングはユニクロの持株会社であり、佐藤可士和はすでにユニクロのシゴトを通じ、柳井正と接点を持っていた。
ユニクロとファーストリテイリングは、ブランドとホールディングカンパニーとまったく異なる存在。
ブランドとしてのイメージを想起しやすいユニクロと違い、相当の苦労をした様子。
そこから解決へいたるまでのエピソードが内容としてはいちばんおもしろく読めた。
(おもしろく読めたところが引用されるとは限らないのが neurobeat 。)
佐藤可士和のオフィス「サムライ」の写真が掲載されているが、驚くほど整然としている。
氏の言うリアルコンピュータサーバ
が再現されている。
彼のオフィスの特集を、どこかの雑誌で組んでもらえないかと期待したり。。
私の部屋も「サムライ」ばりにスッキリさせたいのだが、整理すべきものが山のよう。。
ドッグイヤーを施した箇所を以下の目次にリンクする。
まえがき
1章 問題解決のための“超”整理術
- いい仕事に、整理術は欠かせない
- アートディレクター=ドクター
- 大切なのは、相手の思いを整理すること
- 本質を捉えなければ、いい結果は生み出せない
- 整理術は、仕事も生活も劇的に変える!
2章 すべては整理から始まる
問題の本質が見えないまま、対処していないか
- 複雑すぎる世の中に、危機感をもって挑むべき
- その場しのぎの対処では、問題は解決しない
プロセスに沿って、整理術を確実に身につける
- 状況把握・視点導入・課題設定の順に進める
- 微妙なニュアンスまで、問診で把握する
- 視点を持ち込んで、問題の本質に迫る
- 課題を見つければ、問題の半分は解決する
- 課題=登るべき山と考え、コースを見極める
空間から思考まで、目指すは三レベルのクリア
3章 レベル1「空間」の整理術
-プライオリティをつける空間の整理の目的は、快適な仕事環境を作ること
- 整理を徹底して、リスク回避を図る
- 身体を使う作業で、整理の効果を実感
まずは、身近なカバンの中身の整理から
- 果たして、カバンの中身はすべて必要か
- スリム化を加速させた、携帯電話の進化
- “手ぶら”がもたらした、予想外の開放感
“捨てる”勇気が、価値観を研ぎ澄ます
- “捨てる”ことは、不安との闘いである
- 捨てるためには、プライオリティ設定が不可欠
- 捨てることは、“とりあえず”との闘いでもある
デスク周りの最適環境を作る
- モノの定位置を決めると、把握しやすくなる
- 迷ったら、機能が似ているものを比較する
- 書類や資料は、最終バージョンだけとっておく
- 棚のフリースペースを、一時避難場所に
- 名刺整理は、アイウエオ順がいいとは限らない
バーチャル空間も、シンプル・イズ・ベスト
- ファイルのネーミングがキモ
- PC 上にもフリースペースを作る
フレームを駆使して、オフィス空間を快適に
- バーチャル空間を転用した、オフィス空間整理術
大切なもの見極めを、身体で覚える
4章 レベル2「情報」の整理術
-独自の視点を導入する問題の本質に迫るため、情報に視点を持ち込む
視点導入の最終目標は、ビジョンを導き出すこと
- 相手の心の中に、イメージを建築する
- 理想形となる “ ビジョン ” を見つける
- 視点が決まれば、ビジョンが見えてくる
自分なりの視点を見つけるには
- 本質を探るには、引いて見つめることが大切
- 思い込みを捨てることから、視野が広がる
視点の転換で導き出した、明治学院大学のビジョン
- 見方を変えれば、マイナスもプラスになる
- ビジョンを凝縮して、シンボルマークで表現
暗号解読のように組み立てた、国立新美術館のシンボル
- あいまいな状況から、強い視点は見つけにくい
- “ 新しい ” という視点で、すべてをプラスに転化
- 表現の段階で、ビジョンを明確に研ぎ澄ます
- 迷ったら、具体的なシーンを思い浮かべてみる
常にビジョンを目指す、ポジティブな姿勢が大切
5章 レベル3「思考」の整理術
-思考を情報化する思考を情報化すれば、コミュニケーションの精度が上がる
- 自分自身を知ることは、とてつもなく難しい
- まず、考えを言語化することから始める
- 仮説をぶつけて、相手の思いを確認する
- フロイトの心理療法にある “ 無意識の意識化 ”
自己の無意識を意識化した、ドコモの携帯電話
- プロダクト完成後に、コンセプトの言語化を模索
- 自分自身に仮説をぶつけて、発見したコンセプト
自分との接点を見出した、地域産業のブランディング
- リアリティがなければ、問題意識は生まれない
- 他人事を自分事にできると、リアリティが生まれる
本質を研ぎ澄ました、ユニクロの “ あるべき姿 ”
- 問診しながら掘り起こした、ユニクロの本質
- 日本発ブランドという気概を込めたロゴデザイン
無意識に深く踏み込んだ、ファーストリテイリングの CI
- 頭の中にあるビジョンを、どうやって引き出すか
- 仮説をぶつけて、クライアントの思考を探る
- “ 革新 ” という視点を、真紅のシンボルで表現
T シャツの新しい買い方をデザインした UT
- T シャツのメディア性から生まれたビジネスモデル
- 世界一の T シャツブランドを目指したシステム作り
- ペットボトルのパッケージで、問題点を付加価値に転化
思考の整理で浮かび上がった、新しい病院の姿
- 今日の医療環境が抱える、問題の本質を探る
- コンセプトは、 “ リハビリテーション・リゾート ”
6章 整理術は、新しいアイデアの扉を開く
- 最大のポイントは、視点を見つけること
- 目的をもてば、テクニックも生きてくる
- 答えは必ず、目の前にある!
あとがき
- [ 佐藤可士和の超整理術 ]
- 佐藤可士和
- 2007.09.14.日本経済新聞出版社
気鋭のアートディレクターが実践する超整理術。
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書評:佐藤可士和の超整理術
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